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2009年09月24日

すい・きん・くつ?

だいぶ涼しくなってきましたね。
明け方などは、寒いくらいですよicon198

日本人は暑い夏には、風鈴など耳からも
涼しさを求めようとしていました。

また、造園技術でも単に見て”美しい”というだけではなく
意図的に音の出る装置を作り、
音による”静寂”を演出してきました。

その代表と言えるものに”ししおどし”があります。
すい・きん・くつ?


この仕組みは、竹筒の中に水が注ぎ込まれ、一杯にたまると
傾いて中の水が流れ出るようになっています。
すると、軽くなって勢いよく元の位置に戻った拍子に、
竹筒の底が下に置かれた石にあたって
”コーーーン”と乾いた余韻をもった音が出ます。

ほぼ一定の間隔でこれが繰り返されるので、
音が出るたびに一瞬静寂が破られちゃいます。
それがかえってその後の静けさを、強調するかのような、
独特の効果を生み出してますよね。

で、もうひとつ水琴窟(すいきんくつ)と呼ばれるものがあります。

仕組みはというと、”つくばい”の下に、植木鉢のような、
底に孔のあいた瓶を逆さまに埋めます。

つくばいからこぼれて流れてきた水が、この孔から入って
瓶の中に水滴となって落ちると、音が鳴るというしかけになってます。 
 すい・きん・くつ?

”チーーーン”と澄んだ響きを持つ音ですよね。

水琴窟が音を発生するメカニズムは、孔から瓶の中に
流れ込んだ水は、水滴となって瓶の底に落ち、幅広い
周波数成分を持つ音を発生します。
これ自体は”ピチャッ”という感じのおとです。

ですが、瓶の内部空間には固有振動(一種の残響)があり、
特定のいくつかの周波数の音だけが良く響く性質があります。
そのため、水滴の滴る音の中の、いくつかの周波数だけが
瓶の固有振動によって強調されてよく響き、
その結果”チーーーン”という澄んだ響きに変わるのです。

もちろん、この音色は瓶の周りの土の種類等も影響しており、
これにより音色も変わると考えられています。

一体誰がいつ、こんな仕組みを考えたんでしょう。

庭園に視覚的な美しさだけでなく、
音を利用して静けさを演出する……

日本人に生れて、ヨカッタァ~icon21





音響設備の設計、施工はネットワーク株式会社
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Posted by ネットワーク株 at 07:58│Comments(0)九州営業所にっき
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